2020年、2021年の活動のご報告と、今後の方向について
NPO法人知的生産の技術研究会の2020年度会員の皆様へ
2020年、2021年の活動のご報告と、今後の方向について
久恒啓一
2020年初頭から始まった新型コロナの蔓延により、政治、経済、教育など、あらゆる分野が大きな影響を受けるようになり、また国民一人一人の肉体と精神にも深い影響を与えており、早2年近くが経過しております。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
わがNPO法人知的生産の技術研究会においても影響は例外ではありませんでした。
2020年は、知研にとっては、1970年の創設から50年目の節目の年でした。
知研の創業者である八木哲郎会長は、日本の高度成長時代を生きた人々に目標を与えるという役割は、十分に果たしたということから、また自身の健康状態もあり、50周年を機に活動を閉じようという強い意向を持っておりました。
理事長を仰せつかっている私も、他の理事も、創業者の意向を尊重し、同意をしており、
創立50周年事業を梅棹忠夫先生が創業された国立民族学博物館において、大型のイベントを集大成として開催することといたしました。2020年11月に民博のご協力をいただき、コロナ禍のため、規模を縮小したものの何とかイベントを開催することができました。
また、このような状況下で、会長と理事、幹事とのコミュニケーションが困難であったこともあり、東京においてもセミナーの開催ができず、また機関誌「知研フォーラム」の発行も滞っており、会員の方々には申し訳なく思っております。結果として2021年は会費の納入手続きが行われず、形式上組織自体は存続しておりますが、会員はいなくなったという状況になっております。
そういうさなかに、八木哲郎会長が2021年5月に90歳で永眠されました。
会長の遺志にしたがって、まず理事長の私と福島事務局長とで東京都に対し2020年の決算報告をなんとか済ませ、会長がすすめていた法人の解散の手続きを準備いたしましたが、理事、幹事らとの意見交換の中で、組織の存続の意向が強くなってまいりました。
このため、再出発するにあたり、私の理事長退任を含む組織の立て直しをはかるべく、検討を重ねているところです。
近々、組織、体制、人事などの方向性を決めて、旧会員の皆様に、ご連絡する予定です。皆様には、事情ご賢察のうえ、新たな提案をお待ちいただきたく存じます。
2021年度、10月以降の活動について、関心のある方(旧会員、非会員)は、下記FBグループに参加いただければ幸いです。
https://www.facebook.com/groups/216147683882632